令和4年7月31日(日)

【カブトムシと遊ぼう】

 里山の王様「カブトムシ」。31日のイベントのために、1週間、毎晩里山でカブトムシ捕り。おじさんになっても楽し~い!17匹をゲット。よしよし!

 イベントに参加してくれた子どもたちとカブトムシをどのようにマッチングさせるかが腕の見せ所!研修室の真ん中に衣装ケース。ネットを外して「中を覗いてごらん」子どもたちはワクワクしながら覗き込むと、木や腐葉土、落ち葉???「何もいないじゃん!?」「落ち葉や木を動かしてごらん」「あ、いたいた!」「ここにもいる!」子どもたちの表情がみるみる明るくなりました。

 「見つけたカブトムシを飼育ケースにいれてみようか」次々と捕まえていく子どもたち。大人たちも身を乗り出しています。ケースの中に4~5匹のカブトムシが入りました。

 次はカブトムシと触れ合う時間。コナラの短木、木のブロック、丸太の土俵、拡大鏡付きケース、虫メガネ、色鉛筆、白い紙・・・。こちらから「これをしよう」と言うのではなく、子どもたちのイマジネーションを大切する時間。「カブトムシには人間にはない特殊能力があります」「飛ぶ!!!」各家族に捕虫網も用意しました。

 服にたくさん付けていたり、絵を描いたり、競争させたり、カブトムシとの触れ合いの時間をたっぷりとったので、とても満足そうです。中には、カブトムシが飛ぶ姿を初めて見た人もいて、「かっこいい!」と感激していました。

 一旦、カブトムシを衣装ケースに戻し、実際に樹液の出ているコナラの木を見に行きました。里山の生態系を分かりやすく伝えながら、どうして樹液が出るのか、どうして樹液に昆虫が集まるのかなどお伝えしました。樹液の匂いも嗅いでもらいました。初めて樹液を見た人もいました。カナブンたち森の仲間が集まっていました。するとそこになんとカブトムシが!!!感激の瞬間でした。

 次は、ツリーハウスの脇のウッドチップで「カブトムシの幼虫救出作戦!」ここにいては、来年成虫になった時にカラスに食べられてしまいます。柵のあるツリーハウスの下に移動させます。子どもも大人もシャベルを持って、幼虫救出作戦が始まりました。「幼虫を傷つけないように優しくね!」という声も聞こえてきました。まるで宝物探し。5分ほどの時間で50匹もの幼虫を救出することができました。元気に育ってね。

 研修室に戻ると「カブトムシを育ててみたい人」と尋ねると、予想通り子どもたち全員が「ピン!」と真っ直ぐに手を挙げています。新しい飼育ケースとウッドチップ、昆虫ゼリーを用意し、子どもたちに自分で育てたいカブトムシを2匹選んでもらいました。自分で選んだカブトムシだから思い入れがきっとあるはず。育てるコツを伝え、「カブトムシと遊ぼう」は終了しました。嬉しそうな子どもたち。その姿を見る親御さんも嬉しそうでした。

 子どもたちが帰った後、残ったカブトムシを里山に返しました。「子どもたちと遊んでくれてありがとう!!!

 

 今回は、カブトムシを切り口に、里山の生態系や恵み、命の尊さなどについて感じたり考えてもらえたかな。夏休み、カブトムシと一緒に楽しい思い出をたくさん作ってね!!!

令和4年7月23日(土)
【夜の生き物観察会】
 今回は湯ノ岳を離れて、県立いわき公園が会場。住宅地に残る里山公園です。日中は雨模様でしたが、夕方には天候が回復し、絶好の虫見日和に。参加者も待ちきれず、集合時間の18:30には全員集合。これから味わう非日常の世界にちょっと興奮気味!どんな生き物たちと出会うかな。楽しみ!楽しみ!
 3班に分かれて、自己紹介や楽しみにしていることを発表後、スタッフから「守ってほしいこと」「気を付けること」がアナウンスされると、はしゃいでいた子どもたちの背中もピンとなりました。
日の入りの時刻は18時50分。夕闇が迫る中、観察会がスタートしました。懐中電灯で足元や木の幹、木の枝、手すりなどを照らします。「何かいないかな?」「あっ!何かいるよ!!!」「オー!!!」「スゲー!!!」「キモイ!!!」いろんな声が聞こえてきます。「大ゲジ」を見て、「ムリムリ!!!」という子もいれば、「カッコイイ!!!」という子もいます。じっくり生き物を観察する機会はなかなかないので、真剣なまなざしで大人も子どもも観察しています。ていうか、大人は「元子ども」に戻ったかのようです。
 生き物たちも私たちの期待に応えてくれました。二大毒蛇のマムシの子どもとヤマカガシの子どもが側溝の中にいました。模様や頭の形など特徴を確認しました。これから羽化する木を探してヨロヨロ歩いているヒグラシの幼虫にも出会いました。「がんばれ!」。子どもたちが喜んだのは、ミヤマクワガタやカブトムシ。大人がうっとりしたのは、脱皮中のナナフシやヘイケボタル。メジャーな生き物からジミ~な生き物、「これも生き物なの?」という不思議な生き物。2時間あまりで出会ったたくさんの生き物たち。出てきてくれてありがとう!!!
「生物多様性」。言葉では分かっているけど、実際に自分の目で見ることで、いろいろな生き物が暮らしていて、そのどれかが増えてしまっても、いなくなってしまっても自然の生態系は崩れてしまうこと、どの生き物たちも地球で一緒に暮らす大切な仲間だということを学んだ観察会となりました。
 スタッフが葉っぱや木の枝で作ったバッタや虫をお土産にもらって、ワクワク、ドキドキ夜の生き物観察会は終了しました。

令和4年7月9日(土)

【じゃがいも収穫体験!】

 いわきの森に親しむ会の農園に着くと、農作業班の皆さんがお出迎え。担当からじゃがいもの掘り方を教えてもらい、親子で協力しながらジャガイモ収穫体験が始まりました。
 お父さんやお母さんがスコップで土を掘り起こすと、ジャガイモが顔を出します。「あったぁー!」すかさず子どもたちは、一つ、二つと拾っていきます。みるみるジャガイモの山が出来上がりました。
 次は、「デストロイヤー」といってもプロレスラーではありません。(笑)デストロイヤーという品種で、まるでサツマイモのような色のジャガイモも収穫しました。
 汗をかいた後は、ブレイクタイム。農園の梅で作った梅シロップジュースを飲んでのどを潤した後は、ジャガイモで作った「マッシュポテト」を味わいました。「美味しい~」と好評でした。掘る体験だけではなく、味わう体験もしてもらいました。
 次は、じゃがいも〇×クイズがスタート!「ジャガイモ」の「ジャガ」って何?など親子で???。ジャガイモクイズでジャガイモのことが少し詳しくなった後は、お楽しみ抽選会!「謎の袋」から紐が出ていて、その紐を引っ張ると、紐の先に袋があり、その中にジャガイモが!小さいもの、大きなもの、形がおもしろいもの、親子で見せあいました。
 すると、ある形の特徴に気づきました。丸いかたまりが「ダンシャク」すべすべして少し曲がり気味なのが「メークイン」子どもたちすごいです!!!スーパーのジャガイモ売り場で、「これ、メークインじゃねぇ!」と言っている幼児がいたら、その子は、湯ノ岳自然学校に参加した人です!!!
 農作業班と大人の間でも、ジャガイモ料理のレシピや品種によってどんなジャガイモ料理に向いているかなど交流がありました。
 最後に、子どもたちには、ジャガイモの収穫を頑張ったごほうびに「ジャガイモ」にちなんだスナック菓子をもらいました。ジャガイモが使われているお菓子がたくさんあることも分かったね。
 各家族には、収穫したジャガイモの一部をお土産として持ち帰ってもらいました。今晩のメニューはジャガイモ料理かな?お家に帰っても、今日の体験が親子の話題になれたら嬉しいな!
 参加された親子も、ホスト役の農作業班の皆さんも、笑顔、笑顔で、記念すべき第1回目の自然学校が終了しました。
 これからも里山と親子が自然を通してホッとできる、笑顔になれるイベントを企画していきま~す!